家族が刑事事件で逮捕されたときは

突然の逮捕は人事ではありません。それは急に、今日やってくるかもしれません。



家族が刑事事件で逮捕されたときは、まわりの人は大変不安になります。無実の罪で拘束されたときなら尚更で、身の回りの人が警察に逮捕される経験はほとんどないといっていいと思います。警察に逮捕されてしまうと、家族などは簡単に面会することもできませんし、これからどうなるのかも全くわからない状況になります。そんな時は、弁護士に弁護を少しでも早く頼んだ方が良いです。弁護士は逮捕された人にこれからどういう手続きが行われるかを教えてくれるので、精神的にサポートをすることができます。


逮捕されたあと、警察では必ず取り調べが行われ逮捕された被疑者へ事件への関与を追求します。ほとんどの人は警察での追求を受けたことがないので、圧力に負けて自分に不利な供述をしてしまうことも多くあります。一度不利な供述をしてしまうと、これをあとから覆すのは大変です。またこのときの供述は後の裁判の証拠として採用されるので、不当に罪が重くなってしまうことも考えられます。早い段階から弁護士に弁護を依頼していた場合は、警察に勾留されているときから逮捕された人に面会して、どのような供述をしたらよいかや警察官や検察官から事件の情報を集めることで、被疑者の利益を守ることができます。これが早くに弁護士に頼むメリットの一つになります。

被疑者が無実であるなら、弁護士は法律家の観点から事件に対して、警察や検察が犯人を取り違えていないかや、事実認定の誤りを修正するよう働きかけを行うことができます。万一罪を犯したことが事実であったとしても、その後の被疑者に対する捜査機関の取り扱いが、脅迫的なものであったり不当な証拠収集であったりすることを阻止することで、被疑者の利益を守ることができます。その後の裁判においても、少しでも罪が軽くなるよう証拠や情状酌量の余地を探求し、裁判官に訴えかけることができます。なるべく早い段階で弁護士に依頼することは、被疑者の不利益になるような警察での取り調べが進む前が望ましいですし、逮捕された被疑者の安心にもつながります。逮捕された警察署で被疑者本人が弁護士を依頼したいと訴えても、警察官があらゆる言動で妨害することも考えられます。しかし、逮捕された被疑者には弁護士依頼権がありますので、弁護士の依頼を阻止することはできません。家族や身近な人が逮捕されたときは、なるべく早く弁護士に依頼して、少しでも早く釈放されるように努力することが肝心です。

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